2013年4月25日木曜日

【読書メモ】政府は必ず嘘をつく――アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること

 「21世紀の戦争と平和」っていうクラスの最後のエッセイが鬼のように難しく、日本語で情報収集していた時に見つけた本をkindleで読み始めたのだが、すごく良い!
覚え書き程度で一部を引用してメモしておこうと思う。

政府は必ず嘘をつく――アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること (角川SSC新書)堤 未果



【2011年10月にリビアのカダフィ大佐が殺害されたことに関連して】

チリ出身で東京在住の女性の意見:
あなたたち日本人は、リビアのことを何も分かっていない。西側のマスコミしか見ないからです

カダフィ政権下での諸政策:
失業者には無料住宅を提供‥車を購入する時は政府が半額を‥電気代はかからず、税金はゼロ。教育、医療は質の高いサービスが無料でウケられる。全てのローンは無利子でガソリンは格安。42年前、カダフィが権力の座に着く前に10%以下だった識字率は今や90%を超えている。これらの政策を可能にしていたのは、アフリカ最大の埋蔵量を誇る石油資源だった。
「私はリビアにたくさん友人がいるけれど、彼らは高学歴・高福祉の国であるリビアを誇りに‥アフリカ大陸で最も生活水準が高いリビアでは、教育も医療も無料で、女性も尊重されている。日本の人たちはそういうことを知っていますか?国民は、電気代の請求書など見たことがありません。42年間も政権を維持できたことには、ちゃんと理由があるんです。‥外国の軍が上空から2万回もの爆撃を行うような軍事行動が、正当化されるような事態は一切なかった。」


カダフィが反政府軍に対して爆撃を仕掛けたというニュースに対して
ロシア人ジャーナリスト:
「日本のニュースの中身は、アメリカの通信社からくる情報でしょう?‥米国国防省でさえ、そうした攻撃は確認されていないと‥日本の人たちは優秀なのですから、そろそろ政府やマスコミのいうことを自分で調べたらどうですか?あの映像自体を見て、違和感を覚えないほうがどうかしている。」


 私たちが日本国内で得る情報の大半は、西側の大手メディアやアルジャジーラなどの報道がベースになっている。だが、<コーポラティズム>がメディア支配を強める21世紀、大手マスコミの報道を鵜呑みにすれば、大きなリスクが伴うだろう。
 だからこそ、ニュースは常に、現場の声や企業の息のかかっていない独立系ジャーナリストの報告と比較することが重要になる

リビアが標的になった側面について
 ロシア人ジャーナリスト:
「リビアは144トンもの金を保有‥カダフィはその金を原資に、ドルやユーロに対抗するアフリカとアラブの統一通貨・ディナの発行を計画していた‥」
石油取引の決済がドルからディナに代われば、基軸通貨であるドルやユーロの大暴落は避けられないだろう。 
「2000年に石油取引をドルからユーロ決済に変えたサダム・フセインも‥同じ運命をたどりました。通貨や資源の動きと戦争は、決して無関係ではありません。ひとつだけ言えることは、大勢の命を奪ったどちらの爆撃にも、正当性がなかったということです」

-本文より


利権って怖いですね。。。
私自身、カダフィの教育面での貢献は知っていましたが、他のことは知らないことばかりだったので勉強になりました。

で、私達が日本で手に入る情報だけでは別の面がなかなか見えない。
結局どの情報ソースを頼りにすればいいの?って話なんですが。。。
本文中にでてきたロシア人ジャーナリストによれば、
「ロシアの暗部を見たければ、欧米のニュースは有効で‥反面、欧米メディアがゼッタイに伝えないニュースについては、ロシアのニュースが教えてくれる。
重要なのは、どちらか一方のメディアだけを鵜呑みにせず、比較しながら真実を探すことです
と。

それから第三章で東電の瓦礫処理に関する話が出てきますが、ここで述べられていることの一つに、「腑に落ちないニュースは、資金の流れを見るとつじつまが合う」ということがありましたが、なるほどなと。

アメリカ在住で3・11の震災後、がれき撤去の作業ボランテティアに参加した元米兵の話もかなり示唆的。
「原発を作る時も、原発が事故を起こしても、同じ連中にカネが入る。イラク戦争と同じだ。戦争のために武器を売って儲け、俺達兵士が破壊したバクダッドの街の復興ビジネスで、また儲けるんだよ。」
<原子力村>とイラク戦争。共通しているのは、閉じられた世界の中で巨額の利益が効率よく回り、いのちが軽視されている構造だ。



※コーポラティズム:資金力をつけた経済界が政治と癒着すること。著者によれば、9・11テロをきっかけにコーポラティズムは加速し始め、大幅な規制緩和とあらゆる分野の市場化がなされたとのこと。

英辞郎によれば、
corporatism【名】協調組合主義

Wikipediaの解説はこちら コーポラティズム





2013年4月5日金曜日

Kim Jong Un to Obama: Call Me (Maybe?)

Original news source: Kim Jong Un to Obama: Call Me (3 Mar 2013)


Call Me Maybe: Political Parody (North Korea Ver.)

Dear President Obama,

I threw a wish in the hell,
Don't ask me, I'll never give in (to US)
I looked to you as enemy,
And now you're in my way!

I'd launch A-bomb for a wish,
Pennies and dimes for my egotism
I was looking for this,
But now you're in my way!

Hey, I just hate you,
And (you know?) I’m crazy,
But here's my number,
So call me, maybe?

Kim Jong Un